こんにちは。
右瑞羅uzuraです。
東京バレエ団のバレエダンサーらによる創作作品が上演されたThe Tokyo Ballet Choreographic Project をみてきました。※3/18の公演
本当に、東京バレエ団ファンとしてはたまらない1日になりました…🌟
東京バレエ団の公演は数多く観てきましたが、いつも上野にある東京文化会館だったので、目黒にある東京バレエ団の建物へ入るのは初めてのことでした。
建物がクラシカルで、もう素敵で…。
ダンサーの方々、いつもここで踊られてるんだ…と想像します。
東京の建物とは思えなくって立派で。
ギリシャの神殿みたいです。
素敵だ…とひたすらに感嘆。
建物の内部もゴージャス。
昔の西洋へタイムスリップしたと錯覚するような空間が広がっています。
石像や絵画が壁にたくさん飾られていました。
時々、階段の踊り場に男女の衣装が展示されていて、どんな役の衣装なのか気になりました。
バレエならではの肉体美を描いたであろう絵画だったり、何かの踊りを踊っている人物が描かれた絵画などたくさん壁にかかっていて…✨
ゆっくり見学したいくらいです💭
人の流れもありなかなかゆっくり建物を見ることができなかったのですが、
普段味わえないような西洋の雰囲気を肌で感じました。
Aスタジオ到着 そこで待っていたのは…✨✨✨
今回の公演の会場となっている東京バレエ団Aスタジオ。
到着したはいいものの、薄暗めな会場だったことや、普段のホールとは違いベンチ席だったため、自分の座席へスムーズに辿り着くことが難しく感じました。
そんなこんなで、どこが自分の席だろう…と考えていると、
一人の男性スタッフさんが歩み寄ってきてくれました。
「お座席どちらですか…」
私は顔を上げたら、
あれ…みたことある人がいる…
そう。座席案内をしてくれていたのは、
東京バレエ団ソリストのブラウリオ・アルバレスさんだったのです。
もうびっくりびっくり🫢
いつも東京バレエ団の公演で観客席から見ていたダンサーが、
私自身を座席へ案内してくれている…
現実なのか夢なのか。
しかも、丁寧で気遣いを欠かさないジェントルで。
私はもちろん、次々に会場へやってくる観客へ座席への誘導をしてくれていました。
観客の誘導をするブラウさん。
姿勢がよくスタイルも抜群で、プロバレエダンサーのオーラが満ち溢れていました。
本当に観客の私たちのためにありがとうございます…🙇
運命より
最初の演目、"運命"より。
東京バレエ団ソリストである、岡崎隼也さんが振り付けを行いました。
キャスト
カルメン:伝田陽美
運命
デレタ:秋山瑛
イケルダ:政本絵美
男:樋口祐輝
ジプシー
ケタ:安西くるみ
ファンダ:中澤恵理子
ルーサ:平木菜子
ガーファス:井福俊太郎
ソーン:岡崎司
学者:鳥海創
配役等を見るとカルメンであったりジプシーとなっているので、
洋風な感じなのかと思いましたが、モダンな衣装でした。
踊っているダンサーとの距離が近く、息遣いや表情、細かな動きまで肉眼で鮮明に
見ることができました。
秋山瑛さん。
軽やかで、表現も繊細で…
細身を生かし、腕を柔軟に使った表現に魅了されました。
政本絵美さん。
妖艶な演技、表現に会場が引き込まれます。
バレエの技術はもちろんですが、表情や手足の表現力・演技力に磨きがかかっていて、素晴らしかったです。
途中、秋山さん、政元さんのランタンを使った踊りも素敵でした。
振り付けをした岡崎さん曰く、今回の作品はご本人がカルメンに出演したことから影響を受けこの”運命より”というオリジナル作品が生まれたとのことでした。
カルメンの原作等を読み、研究しながら創作したそうです。
私自身も、カルメンの原作を読んで理解を深めたい…💭
かっこいい作品で、1作品目から引き込まれました👏
アツモリ
私はどうぶつの森好きなので、最初アツモリと見た時に、あつまれどうぶつの森を想像してしまいました😅
もちろん、どうぶつの森ではなく
平家物語に登場する敦盛のこと。
座席へ案内してくれたブラウリオ・アルバレスさんが振り付けをした作品。
キャスト
アツモリ:南江祐生
小枝(さえだ):長谷川琴音
争いを好まない青年という人物像である敦盛という、温かな心を持つ青年像を南江さんは見事に表現していた。
南江さんのフレッシュで爽やかな人物像と敦盛が重なり、観客である私たちはグッと作品に引き込まれていきました。
余韻を重んじる日本の音楽・舞踊の要素と、西洋のバレエが自然に折り重なった作品でとても完成度が高く感動しました。
この作品は、敦盛が殺された直後のシーン。
来世へと向かう敦盛の魂と小枝との掛け合いが美しく幻想的でした。
見ていると、純粋で優しい綺麗な心を持った青年が小枝の音色に誘われ導かれ行く様子が感じられて…感動的な敦盛の死が美しく表現されているのかな…と想像します💭
小枝の踊りが、本当に音楽とマッチしていました。
踊る姿は小枝(笛)から出る笛の音そのもの。
衣装も、アツモリが真っ白で小枝が竹を想わせる深い緑の衣装。
象徴的でシンプル。
アツモリの魂と小枝の音という目では認識できないものを、
絶妙に衣装に当てているように感じました。
美しい作品でした🎋
What a Wonderful World
振り付け:加藤くるみ
キャスト
生方隆之介、岡崎司、加古貴也、前川琴音、鈴木香厘
現代風な音楽にのせて振り付けがなされた作品。
一人一人、芯ある強さを持った若者が果敢に未来へ前身していく様子を私は感じました。
エネルギッシュで爽やかで、見ていて心が晴れやかになるような作品でした。
生方隆之介さん。
東京バレエ団の公演を見ていてつくづく思うのですが、プロポーションがとてつもなく良くって、踊りもパワーだけでなく繊細さも持ち合わせている。
近くで踊りを見ることができて、より、踊りに魅了されました✨
fruits of wisdom
振付:木村和夫
キャスト
樋口祐輝、大塚卓
この演目はとても斬新。
バレエは静かに観劇するというのが今は一般的のように思うが、
今回の公演の距離感の近さが相まってか、観客がクスッと笑ってしまうような面白さのある作品となっていた。
大塚卓さんが、実直にバレエと向き合い鍛錬している様子からスタートする。
練習に励む大塚卓さんの元へ、バレエとは程遠いロックのような音楽を聴きながらファンキーなファッションをした樋口祐輝さんがやってくる。
正当派な大塚卓とチャラい樋口祐輝という二人(実際の性格はどうなのかは分かりませんが…🙄)。
この二人による踊りが繰り広げられる。
キャラクターの違いによって振付のイメージも異なっているところも面白かった。
正統派な男がチャラ男との関わりを通して、今まで知らなかったバレエの美・境地へと至った…。
クスッと笑いながらバレエを見るのも、いいですね😊
ちなみに、アフタートークによると、木村和夫さんは音楽を聴いて振付をのせていくことが多いようでした。
音楽:J.Sバッハ
cubu
振付:岡崎隼也
キャスト
加藤くるみ
富田翔子
相澤圭
この作品は、和やかで美しかった。
三人の女性ダンサーが優しく踊っていました。
衣装も優しい色味で、淡い印象を受けた作品です。
OMIAI
振付:ブラウリオ・アルバレス
キャスト
長女:平木菜子
長女の夫:鳥海創
長男:玉川貴博
長男の夫:生方隆之介
次女:秋山瑛
三女:瓜生遥花
知己の美容師:伝田陽美
美容師のアシスタント:山下湧吾
裕福な家の妻:政本絵美
裕福な家の夫:安村圭太
裕福な家の息子:大塚卓
この作品は個性的なキャラだらけで、面白く
物語展開も早いので、観客は飽きることがない。
さらに、登場人物が多くそれぞれが何かしらアクションしているので、
一回では全貌を把握するのが難しいかったので、2〜3回個人的には見たいと思った作品でした。
最初暗転から証明が点灯したときに驚いたのは、四つん這いになっている美容師のアシスタント(山下湧吾)の上に知己の美容師(伝田陽美)が座っての登場。
プログラム開始早々から、ぶっ飛んだストーリーの予感にとてもワクワクしました💓
途中、ワルプルギスの夜の女性Vaの音楽が使われていたり、
クラシックバレエ要素も適度に織り込まれていて楽しかったです。
こうしてみると、伝田陽美さんの演技力、キャラクターは
様々なバレエ作品を上演する上で東京バレエ団にとってとても大きな存在であることを、今回の公演を通して感じました。
そして、この作品内では女性が悲鳴をあげるシーンがありました。
(秋山さんだったかな…💭)
声を使わないバレエ。
しかし、場の雰囲気の転換を効果的に行う役割となっていました。
突然頻拍した状況へ転換する際、我々観客も悲鳴という突然なアクションが、
大きなインパクトを発していました。
余談ですが、生方隆之介さんOMIAIでは髪を結んでいて、普段では見られないスタイルだったので新鮮味を感じました✨
普段の公演では、見られないダンサーさんの姿を拝見できるのも、
今回の公演のおもしろポイントです👍
コミカルで、スピード感あってしかも濃密。
よく考えられて構築された演目で感激です。
カーテンコール
カーテンコールでは、なんと写真撮影がOK。
普段の公演ではそんなことはないので、嬉しくて嬉しくて😇
カーテンコールの様子。
載せておきます📸
🔺上2枚はOMIAIメンバー
アフタートーク
さらに、アフタートーク付きでした。
今回の公演で振付をした、木村和夫さん、岡崎隼也さん、加藤くるみさん、ブラウリオ・アルバレスさんらによるトーク。
普段、ダンサーさんのお声をきく機会がなかなかないので
声から性格など感じられて、東バファンとしてはありがたい限り。
司会・進行は岡崎隼也さんでした。
優しい語りでありながら、聞き取りやすいお声で司会を務めていらっしゃって、
とても良かったです🌟
ブラウさんは、日本文化やアジアの文化を勉強なさっているようで、
今回最後に行われたプログラムのOMIAIは、谷崎潤一郎の細雪を読みお見合いという日本の文化に面白みを感じて生まれた作品だそうです。
海外出身のダンサーでありながら、日本の文化を熱心に研究されていることがよく伝わって来ます。
アツモリも、平家物語の理解がなければ作ることのできない作品。
もしかしたら、日本人である私たちより遥かに日本の伝統文化や文学のことを知っているのかもしれません。
尊敬です🙇
まとめ
作品はもちろんですが、東京バレエ団の団員の皆さんを近くで感じることができ、ファンとしてはとても嬉しく幸せな時間でした。
公演が終了し帰宅しても、興奮が冷めません😅
数メートル先という近距離で踊りを見ることができて、
プロの皆さんの動き、表現を目の当たりにでき感動でいっぱいです。
このような、距離感近目な公演を開催していただいたことに感謝しています。
そして、何より、ブラウさん。
座席まで優しく案内してくれてありがとうございます🙇
これから先、忘れることのない大切な思い出です🌠
また来年見に行きたい💪
※個人の感想となっております。ご了承ください🙇
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