uzura’s blog

ココロ動くものを書き留める

🕊眠れる森の美女 東京バレエ団💐

11/18、19日に東京バレエ団の眠れる森の美女を観劇してきました。

 

私自身、眠れる森の美女を全幕通して見るのは初めての体験だったため、とても楽しみにしていました。

 

何より、フライヤーが好みすぎて…

ずっと公演日を待っていました。

 

今回は、観劇した記録をblogに残します。

 

18日

全体を通して特に輝いていたのは、リラの精を演じた榊優美枝さんでした。

 

表現力が凄まじかった…✨。

熟練されたポールドブラであったり、上体の使い方が滑らかで深くって、強くて慈愛に溢れたリラを体現していました。

 

これまで、東京バレエ団が開催していた公開レッスンでも、表現豊かに大きく踊る姿から、目を惹くダンサーだったので、今回、全幕を通して見ることができてよかったと感じています。

 

他の妖精を踊る魅力溢れるソリストの中でも、リラのオーラが薄れることなく、堂々と踊る姿が本当に素敵でした。

 

 

18日に王子を務めていたのは、塚本弾さん。

出てきた瞬間から王子オーラ全開🌟。

リラに導かれる様を繊細に演じていて、流石でした。

 

 

3幕はとても見所が満載でした。

宝石

サファイアを踊っていた、平木菜子さんの溢れる華やかなオーラに目が惹きつけられました。

今後の公演での活躍が楽しみでたまりません。

 

大盛り上がりを見せたのは、ブルーバードとフロリナ。(池本祥真& 足立真里亜)

池本さんは、実力を最大限に発揮されていて、飛ぶし、足は開くし、バッチュも細かくキレキレで、素晴らしすぎました。華やかだし、爽やかだし、頼もしさもあって、凄すぎた…。

 

足立さんも、池本さんに負けない輝きでした。

アラベスクを綺麗に決めつつ、ピタッと止まるところを止まっていて、本番でしっかり決めるところが、さすがプロだ、、、と思わさせる踊り。フロリナも絶好調な感じでバランスが見ていて気持ちよかったし、美しかったです。

 

 

 

19日

やはり、秋山瑛さんは最強👑で、オーロラがはまり役でした。第1幕でのローズアダージョが踊られる場のオーロラ登場シーンが忘れられません。階段から駆け降りてくる姫の元気で純粋でお転婆な姿が、心くすぐられます。このあと、元気だったオーロラが糸車の針にさされて眠りにつくのか…と思うと、心がキュッとなる、、、。

 

小柄で細身でありながら、誰よりもグランパドシャを飛び、弾けていて、オーロラから目が離せなかった…🌹。

これがプリンシパル級の踊り…と、思い知らされます。

 

瑛さんの踊りを見ていて、いつも思うことがいくつかあって、可愛らしさと儚さを持ち合わせているところが本当に強いと感じています。

今回のオーロラも、元気に無邪気に駆け回る姿と、針に刺されて今にも消えてしまいそうな繊細な儚さとのギャップからも、惹かれました。

 

そして、秋山さんの魅力としていつも最強だと思うところは、踊りの『余韻』です。

パをひとつひとつ踊るごとに残る余韻が、見てる私たちの心を確実に捉えてきます。

 

 

オーロラ姫が生まれて、子どもの時代を経て、最後に大人になり、王子と結ばれるという、1人の人生を見届けられるこそ、眠れる森の美女は見ていてしみじみするし、感動する作品だと思います。だからこそ、オーロラの精神的成長が踊りや振る舞いに自然に落とし込まれているからこそある感動なのでしょう。

 

瑛さんの、純粋でお転婆な子ども時代と、眠りから目覚めて、王子と結婚する際の威厳や落ち着きの演じ分けが本当に素晴らしかった…。

 

子どもの頃はあんなに元気に走り回ってたのに、こんなに今は立派なお姫様になったんだ…という、気持ちに凄くなって、眠りの森の美女の世界にまんまと引き込まれてました💭。

 

そこまで、深く演じ踊れることって本当にすごい…。

 

 

19日の公演のなかでも、目立っていたのは伝田陽美さんでしょう。

プロローグでは、勇気の精を踊られていました。

柔らかくヒラヒラした妖精が多い中で、勇気をつかさどる妖精として、強く踊っていて、しっかり勇気の精を演じていました。

アクセントの付け方から自信に溢れていて、輝いていました。

前日にカラボスをやっていた姿からは想像もできないほどの煌めきで、周囲の登場人物をかき消す勢いで光っていました。

凄すぎです。

 

3幕ではダイヤモンドの精でした。

観客を引き込むカリスマ性や、演じられる役柄の広さを見せつけられます💎。

 

 

そして、活躍が目覚ましいのが、安西くるみさん。

子どものためのドンキホーテでは、キューピッドを踊られていましたが、今回はカナリアの精、赤ずきんでした。

俊敏な役をしっかりこなして、それぞれのキャラクターを演じていて、今回も大活躍でした。

 

 

王子を踊ったのは、宮川新大さん

足が細めでありながらも、しなやかなバネある筋肉によってなされる、踊りが美しすぎます。

パが一つ一つ正確で、つま先も綺麗に伸びていて、洗練された踊り。

上品なデジレでした。

 

3幕

19日はプラチナとして踊っていた池本祥真さん。もうオーラが隠しきれていなくて、動きで分かりました。

動きが大きくて、めちゃくちゃ移動距離も長いくてダイナミックなのにパが丁寧でやっぱりすごかったです。

 

19日のブルーバードとフロリナは生方隆之介さんと中島映理子さん。

フレッシュで爽やかなグランパドドゥ。

隆之介さんは、手足が長くて、スタイルが良く、立ち姿だけで華やかでした💫。

手の滑らかな表現がほんとうに美しかったです。本当に鳥がヒラヒラ飛んでるみたいでした。

中島映理子さんも、自信いっぱいで、よく飛ぶし手足長いしで美しかったです。

 

これから、より磨きがかかってくると思うと、楽しみでたまりません。

 

 

🕊瑛姫と新大王子による感動のパドドゥ(3幕)💐

眠れる森の美女3幕のアダージョを見ると、あまりにも平和すぎる光景と現実とのギャップにやられます。一生、このまま姫と王子についていきたい、2人の国で暮らしたいという、名残惜しい気持ちになるのです。

優しくもあり威厳溢れるチャイコフスキーの音楽のなかで繰り広げられる踊りが感動的で美しく、素敵すぎるんです。終盤であるのにもかかわらず、疲れを感じさせない踊りで、もはや、どんどん盛り上がっていく…洗練された2人のバレエは感動的でした。🙇

 

 

両日の感想

主役以外に多くの役が登場する眠りの森の美女。ソリスト1人1人がハイクオリティで見応え満載でした。

妖精たちは本当にふわふわ空中を舞っているようで、夢がありました。

 

舞台セットも美しく、2幕の川を経て王子が姫の元へ行くシーンも、本当に妖精に導かれながら山の中を船で進んでるようで、見ていてすごく楽しかったです。

 

今回初めて全幕を通して眠れる森の美女を見ましたが、こんなにも素敵で豪華な作品だっただなんて…

とても良い体験をさせていただきました。

今も、公演を懐かしく、名残惜しく思っています。

 

18日、19日の配役🔻

ミニチュア舞台セット🔻

🌹1幕

🪷2幕

🕊3幕

 

 

📷picture